Premiere Proを使って、YouTube動画に英語や他言語の字幕を追加して、グローバルな視聴者層を拡大しよう。
YouTubeの人気がますます高まる中で、字幕の重要性が注目されています。字幕は、聴覚に制約のある人や異なる言語を話す視聴者に対してアクセシビリティを向上させるだけでなく、検索エンジン最適化やユーザーエンゲージメントの向上にも貢献します。
字幕の編集はYouTube Studioを使って追加することもできますが、時間がかかる作業です。
作業時間を短縮したい方もいるのではないでしょうか?
Premiere Proを使って字幕をつけよう
今回はPremiere Proを使ってYouTube用の字幕を効率的かつ簡単に作成する方法をご紹介します。

演出テロップとは異なり、YouTube上で字幕機能を使って見ることができる字幕(キャプション・サブタイトル)をつける方法を学んでいきます。
Premiere Proを使うと、YouTube用の字幕(キャプション・サブタイトル)を簡単に追加することができます。
「Premiere Pro」は「Adobe Creative Cloud」の中に入っています。

それでは始めましょう!
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Premiere Proで字幕をつける方法

Adobe Premiere Proで編集をしている前提で説明していきます。
まずは「Adobe Premiere Pro」を立ち上げましょう 🖥🖱
Adobe Premiere Proでの操作
まず字幕を追加させます。メニューのウィンドウからテキストを選択します。

下記の画面が表示されます。
項目の中から、キャプショントラックを新規作成を選択します。

新しいキャプショントラック※というポップアップが表示されます。(※画像参照)

形式の中からサブタイトルを選択し、OKをクリックします。
YouTubeに最適なキャプショントラック形式はサブタイトルです。
サブタイトルは一般的な字幕の表示に使用されます。
ビデオ画像に書き込んだり、サイドカーテキストファイル(.srt形式)の書き出しが可能です。タイムコードとテキストの組み合わせで字幕を表示します。YouTubeは.srt形式に対応しています。
他の形式については以下の通り
- 「オーストラリアOP-47」はオーストラリアの放送業界で使用されるキャプション形式。
- 「CEA-608」と「CEA-708」は、アメリカのテレビ業界で使用されるキャプション形式。
- 「EBUサブタイトル」は欧州放送連合(EBU)で使用されるサブタイトル形式。
- 「テレテキスト」はテレビ放送のための情報伝達方式。
字幕をつけよう
まずは日本語で字幕をつけていきましょう。
上部に表示されている+のマークをクリックします。

「新しいキャプション」という字幕が差し込まれます。
再生ヘッド(青い縦線)の位置(タイムコードの位置)にオレンジ(マンゴ)色の字幕キャプションが挿入されます。これがサブタイトル(字幕)のトラックです。


タイムラインの拡大は【Mac】の場合は→optionキー+スクロールホイール(マウスの真ん中をスクロール)【Win】の場合は→Altキー+スクロールホイールです。
字幕を入力しよう。


字幕(キャプション)のテキストを編集するには、「新しいキャプション」をダブルクリックし、テキストボックスにテキストを入力します
フォントのサイズや色などの変更に関して
字幕のフォント、サイズ、色などを変更するには、『エッセンシャルグラフィックス』パネルを使用します。今回はYouTubeの字幕として使用するので変更する必要がありません。

ですので「エッセンシャルグラフィックス」パネルの使い方はまた別の機会に紹介します⸝⋆
字幕の編集方法 – 位置と長さの変更
作成した字幕の位置を変えるには、キャプションをクリックしてドラッグします。


字幕のタイミングは映像と音に合わせるのがコツです💪
字幕の長さの調整は、キャプションの開始と終了部分をクリックしたままドラッグして変更します。


キャプションの表示時間は、一般的には2〜6秒程度が適切とされています🍑
字幕の追加と複製方法
字幕を追加(複製)するには、Macの場合は字幕をクリックし、optionキーを押したままドラッグします。Winの場合は字幕をクリックし、Altキーを押したままドラッグします。

もしくは字幕を挿入したい位置に再生ヘッドを移動させ、
「+」マークをクリックして字幕を追加します。


編集に正解はないので自分にやりやすい方法を見つけてみてね ⸝⋆
YouTubeの字幕は1行あたりの文字数を13文字以下にするのが最適だと言われています。
どんなに長くても2行以内におさめましょう。
テロップの文字数が多すぎると、動画を見ているよりも文章を読んでいる感覚になります。そのため、1画面内に表示する文字数は、どんなに多くても30〜40文字くらいに収めるとよいでしょう。(最適は26文字です)
字幕が完成したら
字幕をファイルとして書き出しします。
YouTube用の字幕ファイルとして書き出す方法
字幕を『サイドカーテキストファイル(.srt形式)』として書き出しましょう。
TOPメニューのファイルの書き出しからメディアを選択します。

ショートカットキーの場合は Mac ⌘+M(Windows=Ctrl+M)
(トップの| 読み込み 編集 書き出し|の書き出しタブをクリックでも可。)
書き出し画面に移ります。
設定項目の中からキャプションをクリック。
↓
書き出しオプションからサイドカーファイルの作成を選択。
↓
SRTスタイリングを含むはチェックなし。(このまま)
↓
設定が完了したら書き出しボタンをクリックします。(※下記画像参照)

書き出しが完了したら、保存先に『動画ファイル』と『.srtファイル』が保存されています。
『(任意の名前).srt』ファイルをYouTubeにアップロードすると映像に字幕を付けることができます。

「エッセンシャルグラフィックス」パネルの使い方はまた別の記事で紹介します。
YouTube動画に『.srtファイル』をアップロードしよう
早速『.srtファイル』を使ってYouTubeの動画に字幕を付けてみよう。
YouTube Studioに移動します。
まず動画を先にアップロードしましょう。
下記の画面から字幕を追加をクリックします。

すでにアップロードしている動画に字幕を付ける場合は下記を参照してください。
YouTube Studio ダッシュボードのメニューから字幕をクリック。編集する動画(字幕を付ける動画)をクリックします。
初回の設定時は下記の画面になります。言語の設定を行ってください。

日本語字幕の追加をクリックします。

ファイルをアップロードを選択。「タイムコードあり」を選択し、続行をクリックします。

ファイルをアップロードする画面になります。
『.srtファイル』をパソコンのフォルダーから選択し、「開く」をクリックします。

字幕が読み込まれます。
動画再生すると字幕が確認できます。
字幕が完成したら、公開ボタンをクリックし、字幕を公開します。


これで無事、日本語字幕が付きました!
続いて英語字幕を付けていきましょう。
英語字幕を付ける方法
YouTubeでは『動画の言語』(上記の)設定を行って字幕を付けた動画は、自動翻訳機能を使用して動画の視聴ができるようになります。多言語の字幕を設定しなくても、視聴者は自動翻訳機能を活用し、その国の言語で動画を楽しむことができるのです。
ただし、自動翻訳機能を利用するには、視聴者ユーザー側で設定を行う必要があり、それには手間がかかります。
英語字幕や多言語の字幕を追加することによるメリットは、視聴者が『CCボタン』をオンにするだけで動画を楽しむことができる点です。視聴者ユーザーが手間なく見ることができる動画にできるわけです。
というわけで視聴者が快適に見やすいように、英語字幕を追加する手順をご紹介します。
英語字幕の追加方法
YouTube Studioにログインします。
ダッシュボードのメニューの左側にある字幕から字幕を付ける動画をクリック。
言語を追加から英語を選択します。

英語の言語が追加されます。
英語字幕の追加をクリックします。

『自動翻訳』をクリック。

元の日本語字幕から自動的に翻訳されますが、自動翻訳の精度は完璧ではないことにご注意ください。翻訳結果にはニュアンスの違いが生じる場合もあります。

字幕が完成したら、右上の「公開」ボタンをクリックして字幕を公開します。

まとめ
字幕はうまくつけられましたか?
自動翻訳機能を使った翻訳は完璧ではありませんがないよりは良い結果を得ることができます。
より完璧な翻訳を付けたい場合は翻訳家に相談することが重要です。
「より制度を高めたい、けどお金がない。」そんな場合は翻訳ツールDeeLを使って手動で翻訳をする方法や、人工知能チャットボット『ChatGTP』を頼りにする手段もあります。特に『ChatGTP』は翻訳に役立つツールです。その使い方についてこちらの記事でまとめています。良ければ参考にしてください。
また、2024年までにYouTubeがAIによる「自動翻訳吹き替え」機能を導入する予定があるとの報道もあります。この新機能が実現すれば、多言語字幕の作成が格段に簡単になることでしょう。
実装されるのが楽しみですね!

今回は以上になります
別記事もぜひ、読んでみてね〜〜
参考記事
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