ノイズを消したい。呼吸音を消したい。鼻息を消したい。
動画編集をしていると様々な理由でノイズを消したいという場面が出てくるはずです。
この記事では私も使用している動画編集ソフト「Adobe Premiere Pro」を使ってノイズを除去する方法をご紹介します。
「エッセンシャルサウンドパネル」を使って感覚的にできるのでぜひ試してみてください。
「Adobe Premiere Pro」で編集をしている方のためのノイズ除去方法になります。
それでは始めましょう!
自身もYouTuberであり動画を作っています。
その中で得た知識を動画のノウハウとしてまとめています。
困っていることがありましたら参考にしてみてください。
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ノイズを除去する方法
Adobe Premiere Proで編集をしている前提で説明していきます。
まずは「Premiere Pro」を立ち上げましょう😎
STEP1. 音声クリップを選択する
最初に適応させたい音声クリップをすべて選択します。
STEP2. エッセンシャルサウンドパネルで会話を適応させる
「エッセンシャルサウンド」パネルの編集タブから→「会話」をクリックします。
STEP3. プリセットの選択
「会話」のプリセットから「ノイズの多い対話のクリーンアップ」を選択します。
ノイズが多い動画やトークがメインの動画はこちらのプリセットが一番おすすめです。
プリセットには様々なシーンが用意されています
実際に適応させて見てどんな効果が得られるか
試してみるといいかもしれません
プリセットを選択するとラウドネスの自動一致という項目が適応されます。
ラウドネスの自動一致について
ラウドネスの自動一致は「小さい声」や「大きな声など」異なる大きさの音を自動で平均的に調整し、同じように聞こえるように統一してくれる機能です。チェックの選択でON/OFFが切り替えできます。
ノイズや雑音の軽減は修復スライダーでカスタマイズ
ノイズの除去や雑音の軽減は修復のスライダーをいじって設定します。
スライダーを動かすと修復された音がクリップに反映されます
音を確認しながら最適な設定を見つけましょう
以下の項目内容を1〜10の間で調整します。
ノイズを軽減
風の音やスタジオ内の床の音、クリック音など背景の不要なノイズのレベルを軽減します。最適な数値はノイズのタイプや音質によって異なってきます。
必要以上に数値を上げると声や音がつぶれます。
実際に音を確認しながらスライダーを調整しましょう。
雑音を削減
雑音を削減します。ここでいう雑音とは80 Hz 帯域より下の帯域の超低周波ノイズで人が不快と感じる音です。カメラ機器や機材から発するものです。
ハムノイズ音を除去
このセクションではハムノイズ音を軽減または除去します。ハムノイズ音とは「ジジジィーーーーー」とか「ブーーーン」とかいった低音の音のことです。オーディオケーブルや電源コードなどの家電の位置が近すぎたりすることで発生したりします。
- 50 Hz 帯域(ヨーロッパ、アジアおよびアフリカで一般的)
- 60 Hz 帯域(北米と南米で一般的)
歯擦音を除去
不快な高周波数の歯擦音を軽減します。
歯擦音とは舌と歯が擦れあって風が抜けるような「シュー」という空気の音です。
日本語でいうなら「さしすせそ」の音になります。
マイク前でのボーカルの呼吸や空気の振動によって発生する音も歯擦音に含まれます。
ついでに付け加えると
歯擦音のスライダーは数値を最大(10.0)に設定してもノイズが取れないなと感じることがあります
そんな時はエフェクトコントロールから編集しましょう
スライダーの数値をMAXにしても取り切れない時は
エフェクトコントロールから編集します。
エッセンシャルサウンドパネルで適応させたエフェクトはエフェクトコントロールに反映されており、ここから編集することができます。
エフェクトコントロールが見当たらない時は
エフェクトコントロールで歯擦音を編集する方法
エッセンシャルサウンドパネルと違ってここでは複数のクリップを同時に編集することができません。そのため一つのクリップごとに編集します。
適応させたい一つのクリップを選択します。
エフェクトコントロールにエッセンシャルサウンドパネルで適応させたエフェクトが表示されます。
歯擦音のエフェクトは「DeEsser」です。「DeEsser」の編集をクリックします。
編集パネルが現れます。しきい値を下げましょう。
しきい値を下げると歯擦音が軽減されます。
しきい値を下げるとエッセンシャルサウンドパネルの「歯擦音を除去」という横に黄色い⚠️マークが現れます
これはエフェクトコントロールから編集を行いましたよ〜というサインです
エラーではありません ⸝⋆
GIFで手順を確認する👁
リバーブを低減
リバーブとは音が壁や天井、床等に反射した残響音を言います。
残響音を無くすことはもちろんですが「小さい部屋」や「大きな部屋」で収録した異なる音も、同じ環境で撮影されたかのような響きにすることができます。
リバーブの数値を大きくすると声が潰れたりこもったりするので数値を大きくしすぎないようにします。最大4.0くらいまでを目安にするといいでしょう。
これでノイズが軽減され聞きやすい音になったと思います
明瞭度でカスタマイズ
ここからノイズの除去というよりサウンドに最適な環境の効果をつけていく方法を紹介します。
このセクションでは音にメリハリを持たせたり、音や声の質を変えることができます。
明瞭度の設定はチェックボックスにチェックを入れます。
以下の項目内容を1〜10の間で調整します。
ダイナミック
音声にメリハリを持たせたい時やダイナミックな音にしたいときに使います。
大きな音は大きく、小さな音は小さくなります。
EQ
電話越しの声や異なる環境で収録された音を再現したいときに使います。
プリセットの中から選択するだけで音質を変えることができます。
スピーチを強調
処理するボイスを高温か低音から選択し、適切な周波数で強調します。
サウンドにクリエイティブなエフェクトをかける
Premiere Pro では、サウンドにその場所で撮ったような効果をエフェクトでつけることができます。講堂などの反響する広い場所で撮ったようなサウンドや、狭い温かい部屋で撮ったような音など、効果的なサウンドを再現します。
効果的なクリエイティブなサウンドにしたい時は
クリエイティブのチェックボックスにチェックを入れ、クリエイティブ下のリバーブにチェックを入れます。
「プリセット」からシーンにあった最適なプリセットを選択します。
量というスライダーを1〜10の間で調整します。
まとめ
エッセンシャルサウンドは便利だか万能ではない。
スライダーをいじってもどうしても取れない特定の音などノイズが取り切れない時は「Adobe Audition」を使ってノイズを取る方法が最適です。別記事でまとめているので参考にしてみてください。
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今回は以上になります
別記事もぜひ、読んでみてね〜〜
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