この記事はこんな方におすすめです。
- Adobe Auditionでノイズ除去する方法を知りたい。
- 風やエアコン、車の音など、
複雑に混ざりあった音声をクリアに聞こえるようにしたい。 - 鼻息や息の音など消したい特定の音がある。
- Adobe Premiere Proでうまくノイズを消せなかった。
当てはまりましたか?
この記事では私も使用しているオーディオ編集ソフト「Adobe Audition」を使用したノイズ除去方法をご紹介します。Adobe Auditionは音声の編集に特化したソフトです。
「Adobe Audition」は「Adobe Creative Cloud」の中に入っています。
アドビの「Adobe Premiere Pro」と「Adobe Audition」との相性は抜群なのでぜひやり方を覚えていってください。
それでは始めましょう!
Adobe Auditionでノイズを除去する方法
Adobe Premiere Proで編集をしている前提で説明していきます。
まずは「Adobe Premiere Pro」を立ち上げましょう😎
Adobe Premiere Proでの操作
まず適応させたい音声のクリップを選択し、右クリック→Adobe Auditionで編集を選択します。
Adobe Auditionが立ち上がります。
Adobe Audition画面
左上に表示されているギザギザのマークをクリックします。
ショートカットキーの場合はshift+Dを押します
クリック後、音が可視化されます。
周波数がスペクトル表示された状態になります。
音が可視化された状態です。
このスペクトル状態で専用のツールを使うと部分的に消したり、補正することができます。
やり方は後半で紹介します。
まずはノイズの除去方法から解説していきます。
ノイズを選択する
スペースキーを押しましょう。音が再生されます。(再生のストップもスペースキーです)
ノイズがどこにあるか確認します。
ノイズの箇所が確認できたら音を選択します。
緑で囲ったエリアをクリックしたままドラックしましょう。
ここで重要なのは、ノイズだけの部分を選択することです
声など、消したくない音は選択しないでください
選択した音をノイズとして記録します
ノイズをキャプチャする
ノイズが選択されたままの状態で、
shift+⌘+Pを押します。(Windows=shift+Ctrl+P)
この工程はショートカットキーを覚えておくと効率的です
3つ同時に押しにくいときは
shiftと⌘をしっかり選択してから
最後にPを押します。
メニューから選ぶ場合は「エフェクト」→「ノイズリダクション/リストア」→「ノイズリダクション(プロセス)」をクリックします。
設定画面「エフェクト-ノイズリダクション」ウィンドウが開きます。
エフェクト-ノイズリダクション画面での操作
ノイズプリントをキャプチャをクリックします。
選択した音がノイズとして記録されます。
ファイル全体を選択をクリックします。
ファイル全体が選択されます。
ノイズの除去をファイルの全体に適応させたいので
ファイル全体を選択しました。
以下の箇所の設定入力をします。
ノイズリダクション オプション設定
ノイズリダクションの数値を70%
削減値を10dB
スペクトルディケイレートを60%
精度は10
スムージング 50
トランジション幅=10dB
すべて入力できたら適応をクリックします。
ノイズが軽減されました!
ノイズが上手く取れていないと感じた時は
もう一度この工程を繰り返してみてください。
特定の音を消す方法
ツールを使って音を消します。ツールは画面の上部に表示されています。
全部で5つのツールがあります。ツールは周波数のスペクトル表示状態で使えます。
5つのツール
- 時間選択ツール(T)
前のセクションでノイズ選択する時に使っていたツールです。
波形エディターでも使えます。( 波形エディター = 緑の波形 ) - 長方形選択ツール(E)
四角い選択ツールです。 - なげなわ選択ツール(D)
囲ったエリアを選択できるツールです。 - ブラシ選択ツール(P)
ブラシでなぞったところだけを選択します。 - スポット修復ブラシツール(B)
選択した箇所を自動で修復(消去)してくれるツールです。
02〜04のツールで選択した音はdeleteキーで消去ができます。
また前のセクションで紹介したノイズリダクション画面からノイズを取り除くこともできます。
実際にやってみましょう。
時間選択ツール(T)は前のセクションで紹介したので省略します。
長方形選択ツール(E)
四角い選択ツールです。選択した部分だけを選択することができます。
選択した音はDeleteキーで消去もできます。
なげなわ選択ツール(D)
囲った部分を選択できるツールです。shiftキーで複数選択も可能です。
ブラシ選択ツール(P)
ブラシでなぞったところだけを選択することができます。
スポット修復ブラシツール(B)
修復したいところをなぞるだけで音を修復(消去)してくれるツールです。
周りの環境に合わせて自動で修復します。
鼻息や息の音など、
ちょっとした音を消す時にとっても便利です。
注意したいこと
時間選択ツールでDeleteを使うと動画と音声がズレてしまいます。
選択した状態でDeleteキーは使わないようにしましょう。
時間選択ツールで選択した音はDeleteキーを使うとカットされてしまいます。その分の音がなくなりますので、動画と音声がズレる原因になります。Deleteキーは使わないほうが良いでしょう。
編集した音は⌘+S で保存しよう
ファイル名*の後ろに(*)マークが表示されていると保存されていない状態です。
⌘+Sで保存しましょう。
自動で「Premiere Pro」側でも反映されます。
複雑に混ざりあった音声をクリアに聞こえるようにする場合
以下のような混ざりあった音があるとします。
音には「メインとなる声」「エアコンの音」「車の音」などが含まれています。
この場合もなるべくノイズだけの部分を見つけだし「 長方形選択ツール」などで選択します。
ノイズリダクション画面からノイズを除去しましょう。クリアな音声になります。
まとめ
Adobe Auditionの使い方をさらりと紹介しました。
特定の音を消したい時は「 長方形選択ツール」などで選択し、ノイズリダクション画面から音をキャプチャ。その後、ファイル全体に適応させると一括で削除でき便利です。
キャプチャした音は記録されているので、他のファイルにも適応させることができます。
ぜひ、やってみてください⸝⋆
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